フラッシュガン BC-7

 以前F2を持っていた時からずっと気になる存在があった。それは写真のフラッシュガンです。ストロボがあれば別に必要ないんだけど、何とも言えないその佇まいが魅力的。カメラを使い始めた高校生の頃、すでにストロボがあったので使ったこともなかったし、一度手にしてみたかった。

 入手したのはFマーク入りのF時代のもの。写真では問題なく装着しているように見えるけど、実はフォトミックASファインダー(DP-12)のEEコントロールユニット結合部と若干干渉する。フォトミックファインダー(DP-1)なら問題なし。なかなかカッコイイ。緑の箱はフラッシュバルブのパッケージ。色温度調整のためランプは元々水色で着色されていたようけど、経年劣化でただの透明になっている。プリントゴッコのランプのように、ガラス球の中に金属フィラメントが詰め込まれている

f:id:tri777:20220227150009j:plain

BC-7

 とは言え、何せ古いものなので実際使えるものなのだろうか?ヤフオクを見ると、フラッシュガンやフラッシュバルブ(発光球)は手に入る。でもフラッシュガン用の積層電池が製造中止されて久しい。これじゃ使えない。。。。。。。と、諦めかけていたところ、有楽町のダイヤモンドカメラさんに置いてある模様。

 早速手に入れてみた。写真左側の黒い物体が積層電池で、これを白い円筒形のアダプタに入れ、写真右のフラッシュガン裏側の電池室にセットする。積層電池自体はボタン電池を10個直列にして一体化したもの(アダプタ込みで1,000円位だったと思う)。

f:id:tri777:20220227150241j:plain

 F2で使う場合はFP級のフラッシュバルブが必要。M級などはレンズシャッター用なので使えない。また、ここにあるように、F2の場合X接点(1/80sec)と1/60secは使えず、1/125以上か1/30以下にする必要があることに注意。

 フラッシュガンは2,000円でメルカリから購入。フラッシュガンの傘は下の写真のように折りたためてコンパクトになり、黒い合皮のケースに収納できる。傘は上下に首振り可能で、傘を開いた時に固定する位置を2箇所選べ、それにより照射角を変更できる。赤いボタンは「サーキットテストボタン」と言って、フラッシュバルブをつけない状態でこのボタンを押しながらカメラのシャッターを切ったとき、フラッシュガン裏側のパイロットランプ(上の写真の電池室上にあります)が光れば、電気的導通はOKがとのこと。本番前のチェック用でしょう。

f:id:tri777:20220227150127j:plain

 ストロボの瞬間光と違う長時間発光(FP発光)にもかかわらず、1/125secでガイドナンバーが23(iso100)もあるのでかなり眩しい。ビックリした。一度発光させるとフラッシュバルブは使えなくなるので交換となるが、その際に本体上部のスイッチを押すとバネの力でフラッシュバルブが勢いよく飛び出す。発光後はバルブが熱くなっているので、交換時に火傷をしないようにとの配慮かと思うが、飛び出す様が何とも可愛らしい。

 フラッシュバルブは1個200円くらいするので滅多には使えないけれど、イベント時に皆のウケ狙いも兼ねて披露してみよう